あい投下します

第20話「再会」

それぞれのPDAとクリア条件
A ξﾟ⊿ﾟ)ξ素数ナンバーのプレイヤー全員の殺害
2　ﾐｾ*ﾟ―ﾟ)ﾘゲーム開始から一番長く一緒にいたパートナーの殺害
3　川 ﾟ -ﾟ) JOKERのPDAの破壊
4　(´･ω･`) 自分以外のPDAを5台以上破壊する
5　('A`) 開始から累計48時間以上行動を共にした人間が存在し、且つその条件に含まれる人間すべてのクリア条件の達成か死亡
6　(　ﾟ∀ﾟ) プレイヤーを殺害した他プレイヤー全員を殺害する
7　(　＾Д＾) メモリーチップを10個以上所持し、他のプレイヤーには同数以上所持させない
8　ζ(ﾟ―ﾟ*ζ半径2m以内に入ったことがあるプレイヤー全員の殺害
9 (・∀ ・) 自分を中心とした5つ並びのナンバーの殺害
10 （　´_ゝ`）クリアしたPDAを4台以上所持する
J　(,,ﾟДﾟ) 他のプレイヤーのPDAをすべて使用不能にする
Q ＼(^o^)／ 自分以外のプレイヤー全員の殺害
K （　＾ω＾）クリア条件を満たしたプレイヤーが3人未満
JOKER （　´∀｀） ？

特殊機能一覧
A 半径6m以内にあるPDAの特殊機能を使用できる
2 半径10m以内のPDAは特殊機能を使用することができない
3 半径50m以内にあるJOKERのPDAを初期化する
4 半径1m以内にいるプレイヤーが死亡した時、このPDAのプレイヤーを除く半径5m以内のプレイヤーの首輪を爆発させる
5 半径10m以内にいるプレイヤーのナンバー、クリア条件を表示する
6 死亡したプレイヤーを表示し、その死因、また他殺の場合誰に殺されたかも表示する
7 他プレイヤーのメモリーチップの所持数を表示する
8 半径15m以内にあるPDAを使用不能にする
9 半径5m以内で特殊機能を使用したPDAの所有者の首輪を爆破する
10 半径100m以内にあるPDAにメールを送信する、一度メールを送ったPDAには範囲外からでもメールを送信することができる
J 使用不能になったPDAを表示する
Q 半径20m以内への他PDAの接近を察知する+死亡したプレイヤーPDAの特殊機能が順次追加される
K クリアしたプレイヤーの数を表示する
JOKER　？

――五日目　昼――

（；´_ゝ`）「ドクオ生きてるか？」

(ﾟAﾟ)「……死にそう」

オワタに追いかけられてからずっと走りっぱなしだ。一体どれだけ走ったのか。
まったく整地されていないこの林の中、よくドクオの体力がもったものだと感心するぐらいには走った。
しばらく前にオワタが追いかけてくる気配はなくなったが、それでも恐怖から走り続けた。
改めて後ろに意識をむけてみるが誰も追いかけてくる気配はなさそうだ。

（　´_ゝ`）「安心しろ。おかげでオワタを振り切ることができたぞ！　さあ命の水を飲め。生き返れ」

(；'A`)「ぐふぅ……いつもすまないねえ……」

（＊´_ゝ`）「それは言わない約束だぴょん♪」

(；'A`)「きも」

オワタは俺たちがいくら走り回っても全然ふりきれなかった。続き10行

突然視界が狭まり目の前が赤く染まった
耳鳴りとともに平衡感覚が失われ、思わず地に手をつく。
立ちくらみ、というやつだろうか。頭ではいろいろ考えているが体が言うことをきかない。

(；'A`)「どど、どうした？」

（；´_ゝ`）「いや、いやいや、大丈夫だ」

少し休めば回復するだろう。
このゲームに参加させられてからすでに五日。
どうやら思ったよりも疲労が溜まっているらしい。

（；´_ゝ`）「すまんが手を貸してくれ」

(；'A`)「ああ。ほれ」

ドクオはあたふたとしながら俺を涼しい木陰に寝かしつけた。
よく風の通るところなのか火照った体が涼しい風によって徐々に癒されていくのがわかる。

（；´_ゝ`）「あー。いいねえ」続き7行

('A`)「じゃあ、俺も失礼して……よいしょっと」

（；´_ゝ`）「親父くさいやつめ」

('A`)「うるせえ」

しばしの静寂が訪れる。
時折きこえる鳥の声と風に揺れる木々の音が心地よい。
木漏れ日を浴びながらの自然浴がこんなに癒されるものだとは。

('A`)「カーチャン元気にしてるかな……」

（　´_ゝ`）「母親が心配なら仕事に就け」

('A`)「それはそれ、これはこれ。でも俺一人っ子だからいずれは自立しないといかん……
　　　アニジャは兄弟とかいるのか？」

（　´_ゝ`）「いるとも。不出来な弟が一人と姉と妹がな」

(；'A`)「姉と妹まで……！　すばらしい！続き16行

('A`)「はらへったな〜」

（　´_ゝ`）「何か食うか？　食料はまだあったはずだ」

('A`)「そうさな〜」

ドクオがバッグのなかを物色しながら食料を取り出していく。
積み重なった缶詰は12個。どうやらこの先もしばらくは大丈夫そうだ。

('A`)「炭水化物が乾パンしかないが……ん〜？」

（　´_ゝ`）「どうした？」

(；'A`)「水が全然ないぞ」

（；´_ゝ`）「なに！？」

ドクオがバッグの中からミネラルウォーターのペットボトルを二本とりだし手に掲げる。
どうやら手に持ったその二本で打ち止めらしい。
500mlのペットボトルに二本だけでは心もとない。節約しないと今夜で尽きてしまうだろう。続き12行

昼食をとり、ドクオが水を探しに言ってから10分ほど経っただろうか。
あたりは少し不安になるほどの静寂が支配していた。
ときおりPDAに目をやるが特に変わった様子もない。

（　´_ゝ`）「あまり気を張っていても休めないからな」

どうせこんな林の中だ。
オワタが使っていた機能もせいぜいが20mかそこら。
ここまで静かな環境なら接近を察知できるだろう。

（　´_ゝ`）「それにしても……なんか命をかけた『ゲーム』の中にいる感覚が鈍っているな」

オワタにせよツンにせよ、危ない場面はあったものの直接的な殺し合い
それこそどちらかが殺されるまでには至らなかった。

（　´_ゝ`）「どうやら大分死んでいるらしいしな……いざ殺すというときに俺は動けるのだろうか」

ジョルジュが死んだ今、殺しに関する制約はなくなった。
だが積極的に殺そうとも思わない。
もちろんそれにはクリア条件も関与しているが続き6行

（　´_ゝ`）「クリア条件……これも厳しい。この先どうすればいいのか……」

ブーン以外はクリア条件が被らない4人で組んでいたチーム。
だがジョルジュが欠け、ブーンも安否はわからず。
当初はブーンにだけ注意すればクリアにも意外と簡単にたどり着けそうだと思っていたが

（　´_ゝ`）「オワタとは相容れないだろうし、となると他に生きているやつを探すしかないのか」

だが逆によくなったこともある。
チームを組んでいない以上、クリアした誰かを殺せばブーンと俺のどちらも条件を満たせるのだ。
恐らくあのままなら条件から見て俺が狙われることは確実だっただろう。

（　´_ゝ`）「いいこともあるが悪いこともある、か。しかしジョルジュを失ったのは……」

あのチームはジョルジュありきだった。
なんといっても一番の戦闘力。そしてリーダーとしての資質。
人数で押すにしても……ジョルジュがいたときといないときでは安心感が違う。

（；´_ゝ`）「今更うだうだいってもしょうがないか。ジョルジュはもう……」

と、一人考えを巡らせていると、静寂に包まれた辺りにピコピコというPDAの電子音が響き渡った。
常にメールを作れる体勢をとっており、相手が近づき文章が打てるようになるとキーの音が鳴るのだ。

（　´_ゝ`）「さて……ドクオかそれとも…･･･」

ドクオなら近くにきたときにわかるようにしてくれるだろう。
ここは敵が来ても大丈夫なように体勢を整えて隠れるのがベストか。
荷物を片付け少し離れた位置にある茂みに身体を丸めて身を隠す。
葉がちくちくと当たるうえに完全には隠れていないが仕方ない。

（；´_ゝ`）「緊張するな」

木が多いため相手を視認することができない。
そもそもどの方向から来るのかもわからないのでドキドキものだ。

（；´_ゝ`）「（ドクオであってくれ……頼むぞ）」

祈りながら待っているとガサガサという茂みをかき分ける音が聞こえてきた。
一直線にこちらに向かっている……こちらの位置がわかるということはやはりドクオ……
続き3行

（　＾ω＾）「……」

（　´_ゝ`）「（あれは……）」

懐かしき顔！　あれはまさしくブーン
すぐさま声をかけようとするが

（；´_ゝ`）「（なんだあの異様な風体は……）」

腰にはくの字に曲がった大きなナイフ、肩には映画でよく見るようなアサルトライフルが担がれている。
なにより分厚く身体を覆う黒い服に血がこびりついている

（；´_ゝ`）「（一体何が……？）」

ずっとソロで動いてきたのだろうか？
それともジョルジュと共に行動をして敵討ちをしたのか？
いやまて、ブーンの後ろにも誰かいるな……
引き締まった顔と余分のない筋肉のついた腕。ジョルジュ並に整った身体だ。

（　＾ω＾）「誰かがいた形跡はあるお」続き9行

ブーンは疑うこともなく肩に背負ったライフルの銃口をこちらにむける。
虫をも殺さないようなあいつが？
いや、何にせよこのままではまずい。

（；´_ゝ`）「ままま待て、俺だ、アニジャだ。どうやら無事だったようだな」

（　＾ω＾）「……」

（；´_ゝ`）「…………あの」

あれ？　反応うすいぞー？
ブーンは銃口を降ろす気配もなくこちらを見据えている。

(,,ﾟДﾟ)「知り合いか？」

（　＾ω＾）「……まあ」

ブーンは一緒にいた男の耳に口を寄せ、何かをつぶやくとゆっくりと銃口を降ろした。

（　＾ω＾）「久しぶりだおね」続き11行

(,,ﾟДﾟ)「どうやってそのことを？」

（；´_ゝ`）「いや、話せば長いが……とある情報筋から」

（　＾ω＾）「何が起きたかは知ってるかお？」

（；´_ゝ`）「いや、そこまでは……なにがあったんだ？」

（　＾ω＾）「ふむ。そこらへんは情報交換をしながら話すことにするお
　　　　　　ギコもそれでいいおね？」

(,,ﾟДﾟ)「随分と悠長なこった。だがいいだろう。付き合ってやる」

ギコと呼ばれた男が地面に腰を下ろすとブーンも続いて腰を下ろす。
なんだかよくわからないが、とりあえずこのギコという男も仲間らしい。
今は情報交換が先だな。

（；´_ゝ`）「おし、俺はアニジャ。そちらさんよろしくな」

(,,ﾟДﾟ)「ギコだ。……よろしくな」続き10行

随分とブーンの雰囲気が変わった。
やはり修羅場をいくつもくぐり抜けてきたのだろうか。
ひょうひょうとしながらもどこか冷たい雰囲気を纏っている。

(,,ﾟДﾟ)「それにしても……なるほど、ブーンに聞いたとおりの男だな」

（；´_ゝ`）「一体どのようなことをお聞きで？」

(,,^Д^)「ギコハハハ」

（；´_ゝ`）「いやいや、笑いでごまかさんでくれ」

この男もすさまじい。
今も笑ってはいるが、まるでこちらへの警戒をといていない。
それにこの威圧感。まるでヘビに睨まれた蛙のような気持ちだ。
敵として出会わないで本当によかったと思える。

（　＾ω＾）「それじゃ、色々聞きたいこともあるし。お願いするお」

そしてジョルジュのこと。続き13行

以上です
ブーンが主人公なのになかなか1人称視点をかけない……
まあそれ以上にドクオが空気過ぎるが
次辺りから出番増えていく、と思う

今の時点での生き残りは
（　＾ω＾）、('A`)、（　´_ゝ`）、(,,ﾟДﾟ)、＼(^o^)／、(　＾Д＾)

ジョルジュまわりの話とかは次かその次ぐらいでわかると思いますわ
次回投下は……遅くても9月厨には。はやければ8月か