・??
それは数日前のあるゲームの運営者達の一幕。
もし支給品が何らかの原因で許容以上の効果を発揮したらどうするの?と誰かが訪ねた。
当時その場にいた責任者はこう返した。
その時点、その場にいる責任者次第だと。
質問者は恐る恐る質問を続けた。
それは拙くないかと。
その場の責任者は苦笑しながら言った。責めてどうなるんだい?と。
・神威1
ホテルから本能字学園へ、そして駅までの道のりを走破した神威は、息を整えると身近の掲示板を見る。
時刻は既に夜10時を過ぎている。だが、これくらいの時間なら間に合うと神威は思った。
若干強い風が吹いた。冷たい風だ。
手に持った袋から声が聞こえた。続き34行
それは数日前のあるゲームの運営者達の一幕。
もし支給品が何らかの原因で許容以上の効果を発揮したらどうするの?と誰かが訪ねた。
当時その場にいた責任者はこう返した。
その時点、その場にいる責任者次第だと。
質問者は恐る恐る質問を続けた。
それは拙くないかと。
その場の責任者は苦笑しながら言った。責めてどうなるんだい?と。
・神威1
ホテルから本能字学園へ、そして駅までの道のりを走破した神威は、息を整えると身近の掲示板を見る。
時刻は既に夜10時を過ぎている。だが、これくらいの時間なら間に合うと神威は思った。
若干強い風が吹いた。冷たい風だ。
手に持った袋から声が聞こえた。続き34行
「ホテルの……遊技場にあった、あの人形に近い力を感じるるん」
神威は一瞬宙を仰ぎ、手に持った袋を動かしながら2つの遺体を検分する。
彼の瞳が不思議そうに揺れた。
「……どっちがだい」
「神威が今見てる方にきまってるるんっ」
神威は苦笑いに近い笑みを浮かべ、少々途方に暮れたように呟く。
「俺、呪いには詳しく無いんだけどな」
「ミルルンもるん」
「……後回しにしようか?」
「……賛成るん」
彼は力とやらを感じる遺体をもう一度凝視するや、迷わず方向転換し駅へ向かった。
入巣蒔菜だった遺体を、変化があったにも関らず再度放置しつつ。
続き33行
神威は一瞬宙を仰ぎ、手に持った袋を動かしながら2つの遺体を検分する。
彼の瞳が不思議そうに揺れた。
「……どっちがだい」
「神威が今見てる方にきまってるるんっ」
神威は苦笑いに近い笑みを浮かべ、少々途方に暮れたように呟く。
「俺、呪いには詳しく無いんだけどな」
「ミルルンもるん」
「……後回しにしようか?」
「……賛成るん」
彼は力とやらを感じる遺体をもう一度凝視するや、迷わず方向転換し駅へ向かった。
入巣蒔菜だった遺体を、変化があったにも関らず再度放置しつつ。
続き33行
「何を?」
コロナの行動の意図を桂は尋ねる。
出現した魔法陣も前とどこか違っている。何か無理したのではないか。
「大丈夫です。確認したい事がありまして」
コロナは桂に説明すると、彼はそれに納得する。
桂にはコロナの持つような魔力はないが、一応はそれに習い変身を継続する事にした。
2人は扉を開き、入った。
階段を降りてゆく。
目の前に広がる光景は2人が予想だにしないものだった。
桂の視界にある物体が入り込む。
彼は大きく口を開いた。
――コロナは桂の顔を見る。彼は首を振り、顔を上げる。続き31行
コロナの行動の意図を桂は尋ねる。
出現した魔法陣も前とどこか違っている。何か無理したのではないか。
「大丈夫です。確認したい事がありまして」
コロナは桂に説明すると、彼はそれに納得する。
桂にはコロナの持つような魔力はないが、一応はそれに習い変身を継続する事にした。
2人は扉を開き、入った。
階段を降りてゆく。
目の前に広がる光景は2人が予想だにしないものだった。
桂の視界にある物体が入り込む。
彼は大きく口を開いた。
――コロナは桂の顔を見る。彼は首を振り、顔を上げる。続き31行
「調べた甲斐はあったな」
桂はあえては明るい調子で強く言った。
「ですね」
コロナも笑顔で応え……目に着いた物体を見て思わず目を反らした。
『吸血鬼』
――ここは地下通路施設モンスター博物館の出口付近。
桂が威嚇の叫びを挙げたそれは模型と解るような材質で作られていた。
でなければ桂は一目見て破壊に踏み切っていただろう。
「できればもっと沢山の人と見て回りたかったですね」
コロナは嘆息し、桂は首をコキコキ回し出口の方を向いた。続き32行
桂はあえては明るい調子で強く言った。
「ですね」
コロナも笑顔で応え……目に着いた物体を見て思わず目を反らした。
『吸血鬼』
――ここは地下通路施設モンスター博物館の出口付近。
桂が威嚇の叫びを挙げたそれは模型と解るような材質で作られていた。
でなければ桂は一目見て破壊に踏み切っていただろう。
「できればもっと沢山の人と見て回りたかったですね」
コロナは嘆息し、桂は首をコキコキ回し出口の方を向いた。続き32行
用心に越したことはないが、焦るのは良くない。
何てていたらく。彼女は笑うように息を吐いた。
「おっ」
突如、れんげが声を上げた。
皐月も彼女が見つけた何かを発見する。
「ほたるん!!」
黒い車らしき物体の側で途方に暮れたように座り会話をする2人の男女がいた。
2人もこちらに気づき、女性の方――一条蛍が嬉しそうに立ち上がった。
「れんちゃん……!」
両手を上げて駆け寄るれんげと、とてとてと疲労が残る足取りで近づく蛍。
男――平和島静雄はカードホルダーを手に、一応警戒してるのだろう――周囲を見回しながら早足で皐月の方へ向かった。
皐月はそれを見て、ちょっと怒ったように両手を組んだ。
静雄はバツが悪そうに頭を掻いた。続き33行
何てていたらく。彼女は笑うように息を吐いた。
「おっ」
突如、れんげが声を上げた。
皐月も彼女が見つけた何かを発見する。
「ほたるん!!」
黒い車らしき物体の側で途方に暮れたように座り会話をする2人の男女がいた。
2人もこちらに気づき、女性の方――一条蛍が嬉しそうに立ち上がった。
「れんちゃん……!」
両手を上げて駆け寄るれんげと、とてとてと疲労が残る足取りで近づく蛍。
男――平和島静雄はカードホルダーを手に、一応警戒してるのだろう――周囲を見回しながら早足で皐月の方へ向かった。
皐月はそれを見て、ちょっと怒ったように両手を組んだ。
静雄はバツが悪そうに頭を掻いた。続き33行
・コロナ1
冷たく気持ちいい。そう夜風を感じながらコロナは前向きに足取りを軽くしようとする。
映画館の探索を終えた桂とコロナは駅に向かっていた。
彼女の手には風呂敷があり、中には数時間前にヴァニラ・アイスが手荒に扱ったティッピーの模型が収納されている。
破損とまでは行かなかったが汚れたそれを何となく不憫に思い、余裕があればコロナが洗おうと回収したのだ。
目の前に駅が見える。
「……コロナ殿」
緊張を孕んだ桂の声。
小さく何かが擦れる音がした。
警戒し身体を固くするコロナ。
しかし桂の息遣いが徐々に緊張が薄らいだものに変化していく。
「……お前は」
理由はコロナにも解かった。駅付近にいた男から殺気のようなものは感じられない。
だが同時に桂の声色に険しさらしきものが混じってるのに疑問に思う。続き35行
冷たく気持ちいい。そう夜風を感じながらコロナは前向きに足取りを軽くしようとする。
映画館の探索を終えた桂とコロナは駅に向かっていた。
彼女の手には風呂敷があり、中には数時間前にヴァニラ・アイスが手荒に扱ったティッピーの模型が収納されている。
破損とまでは行かなかったが汚れたそれを何となく不憫に思い、余裕があればコロナが洗おうと回収したのだ。
目の前に駅が見える。
「……コロナ殿」
緊張を孕んだ桂の声。
小さく何かが擦れる音がした。
警戒し身体を固くするコロナ。
しかし桂の息遣いが徐々に緊張が薄らいだものに変化していく。
「……お前は」
理由はコロナにも解かった。駅付近にいた男から殺気のようなものは感じられない。
だが同時に桂の声色に険しさらしきものが混じってるのに疑問に思う。続き35行
神威は虚ろな笑顔を止め、目を閉じ溜息をつくように返した。
「……解っていたか」
コロナは少し緊張を解き、桂の裾を引っ張り何かを伝えるべく神威の持つ袋の方に注目するように目配せする。
神威は笑顔になると袋からルリグカードを出した。
「……!」
「それは?!」
「あれれ、知り合い?」
神威はミルルンに対し無言で頷くと駅の方に踵を返す。
「あ……」
2人が呼び止める前に神威はすかさず提案した。
「発車時刻まではまだ時間がある。それまでホームで話をしようか」続き33行
「……解っていたか」
コロナは少し緊張を解き、桂の裾を引っ張り何かを伝えるべく神威の持つ袋の方に注目するように目配せする。
神威は笑顔になると袋からルリグカードを出した。
「……!」
「それは?!」
「あれれ、知り合い?」
神威はミルルンに対し無言で頷くと駅の方に踵を返す。
「あ……」
2人が呼び止める前に神威はすかさず提案した。
「発車時刻まではまだ時間がある。それまでホームで話をしようか」続き33行
「私はこれに乗っ取られはしない自信はあるが、戦闘で自在に操るとなると難しいな」
「なるべく俺は離れた方がいいって事か」
『解せん』
鮮血は不満そうに罪歌を睨む。
念の為に鮮血の状態をチェックしたのも先程。
その際、鮮血は他の支給品同様黒カードに収納できた。
ちなみに今は皐月は鮮血を着用している。
「……黒カードの仕組みの解明もいずれ必要になるんだ。手がかりを得られたのは悪い事ではない」
「私も解放されたいっすね」
皐月は考える。
纏流子の神衣純潔も黒カードに支配されているのかを。
もし支配がされていたなら無理に引き剥がさなくても解放するのは不可能では無いと。
しかし。
「あの皐月さん」
「ん?」
「流子さんの事」続き32行
「なるべく俺は離れた方がいいって事か」
『解せん』
鮮血は不満そうに罪歌を睨む。
念の為に鮮血の状態をチェックしたのも先程。
その際、鮮血は他の支給品同様黒カードに収納できた。
ちなみに今は皐月は鮮血を着用している。
「……黒カードの仕組みの解明もいずれ必要になるんだ。手がかりを得られたのは悪い事ではない」
「私も解放されたいっすね」
皐月は考える。
纏流子の神衣純潔も黒カードに支配されているのかを。
もし支配がされていたなら無理に引き剥がさなくても解放するのは不可能では無いと。
しかし。
「あの皐月さん」
「ん?」
「流子さんの事」続き32行
・桂2
桂とコロナと神威はベンチに座ったまま情報交換と交渉を続けている。
神威が数枚の白カードを桂に手渡した。
その中にはラビットハウス内で死んでいた銀髪の男 ポルナレフの顔もあった。
「全員は調べきれそうに無いから、渡した分はあんた達が調べてくれよ
俺はDIO相手に集中したいからさ」
「お前……繭を倒すつもりなのか」
驚いたように桂は言う。神威は心外とばかりに言い返す。
「俺は戦いも楽しむけど、同時に繭ちゃんも倒すつもりだったんだ
その為に情報収集や腕輪の解析も進めなきゃね」
「そうだったんですか……」
コロナが声をわななかせながら、劣等感が混ざった眼差しで神威を見つめる。
ミルルンがそんな彼女達を見て、呆れたようにジト目で見続けている。
「じゃあ、神威……さんは何か手がかりを……」続き34行
桂とコロナと神威はベンチに座ったまま情報交換と交渉を続けている。
神威が数枚の白カードを桂に手渡した。
その中にはラビットハウス内で死んでいた銀髪の男 ポルナレフの顔もあった。
「全員は調べきれそうに無いから、渡した分はあんた達が調べてくれよ
俺はDIO相手に集中したいからさ」
「お前……繭を倒すつもりなのか」
驚いたように桂は言う。神威は心外とばかりに言い返す。
「俺は戦いも楽しむけど、同時に繭ちゃんも倒すつもりだったんだ
その為に情報収集や腕輪の解析も進めなきゃね」
「そうだったんですか……」
コロナが声をわななかせながら、劣等感が混ざった眼差しで神威を見つめる。
ミルルンがそんな彼女達を見て、呆れたようにジト目で見続けている。
「じゃあ、神威……さんは何か手がかりを……」続き34行
「いいや、整えていない。DIOや繭以外の敵に倒されるという詰まらない結末の恐れがまだまだ残っている」
「うるさいなぁ。そんなにあいつの命を無駄にしたくないのかい」
「そうだ。あいつの命を終わらせた貴様の終わりはここではない」
「……あいつと一緒にケリを着けたいと言う事かな?」
そのあいつは銀時ではなく、神威とも関係があるもう1人の幼馴染というのが神威に解った。
「……単純な命のやり取りで終わらせる積もりはない。
もっと訳の分からないドロドロとした状況で話を着けてみせる」
「その状況っていうのは解らないけど、もし、そうなったらアンタに勝ち目なんか無いよ」
王の財宝を片手に自らの肩をトントンと神威は叩く。挑発するように。
「いーや俺が勝つさ」
「あの……」
「むかつくなぁ。邪魔する気?」
「フッ……」
風を切る音がし、金属が擦り合う音がした。
空気が爆ぜた重圧をコロナは感じた。続き34行
「うるさいなぁ。そんなにあいつの命を無駄にしたくないのかい」
「そうだ。あいつの命を終わらせた貴様の終わりはここではない」
「……あいつと一緒にケリを着けたいと言う事かな?」
そのあいつは銀時ではなく、神威とも関係があるもう1人の幼馴染というのが神威に解った。
「……単純な命のやり取りで終わらせる積もりはない。
もっと訳の分からないドロドロとした状況で話を着けてみせる」
「その状況っていうのは解らないけど、もし、そうなったらアンタに勝ち目なんか無いよ」
王の財宝を片手に自らの肩をトントンと神威は叩く。挑発するように。
「いーや俺が勝つさ」
「あの……」
「むかつくなぁ。邪魔する気?」
「フッ……」
風を切る音がし、金属が擦り合う音がした。
空気が爆ぜた重圧をコロナは感じた。続き34行
「…………これは考えものだな」
『皐月殿、そちらはどうだ?』
「あるにはあるんだが。生き物だったらしくてこれまでのダメージが蓄積されて休ませないといけないんだ。
それに乗用車として利用するにしてはライトがなくて不便でな」
セルティの愛馬であるコシュタ・バワーの事である。
本来ならこれまでの静雄の暴力によるダメージでも大したものでは無かったのだが。
制限で相応にダメージを受けていたのが発覚し、これ以上の使用に躊躇せざるを得ないの状況だ。
それは蛍とエルドラの提案でコシュタ・バワーをシグニ化できないかで試行した際に明らかになった。
『仕方がない。俺達は……』
「……ああ、無理はするなよ。もし、纏流子や天々座理世を発見したら……」
『了解だ、皐月殿』
「……あ、待ってください」
慌てて蛍が皐月の元に駆け寄る。そして桂達に皐月が伝えたのとほぼ同じ要望を伝える。
「空条承太郎さんと……風見雄二さんもお願いします」
「解りました一条さん」続き30行
『皐月殿、そちらはどうだ?』
「あるにはあるんだが。生き物だったらしくてこれまでのダメージが蓄積されて休ませないといけないんだ。
それに乗用車として利用するにしてはライトがなくて不便でな」
セルティの愛馬であるコシュタ・バワーの事である。
本来ならこれまでの静雄の暴力によるダメージでも大したものでは無かったのだが。
制限で相応にダメージを受けていたのが発覚し、これ以上の使用に躊躇せざるを得ないの状況だ。
それは蛍とエルドラの提案でコシュタ・バワーをシグニ化できないかで試行した際に明らかになった。
『仕方がない。俺達は……』
「……ああ、無理はするなよ。もし、纏流子や天々座理世を発見したら……」
『了解だ、皐月殿』
「……あ、待ってください」
慌てて蛍が皐月の元に駆け寄る。そして桂達に皐月が伝えたのとほぼ同じ要望を伝える。
「空条承太郎さんと……風見雄二さんもお願いします」
「解りました一条さん」続き30行
・桂3
螺旋状のサイドポニーをした人形の頭部を手に抱え、コロナはそれを見つめている。
数時間前、DIO発見の為ホテルを捜索した神威の戦利品。
麻雀卓に座らされていた、3体の人形の内1体。
ミルルン曰く、結構な力を感じたから取ってきたとの事。
また同様の魔力を放つ物体――遺体が北の駅付近にもあり、その遺体には異様な変化を遂げていたとの情報も神威によってもたらされた。
桂は一枚の白カードを見つめる。
短めのツインテールの少女――入巣蒔菜のカード。
神威がかねてから興味を持ったという件の遺体の少女。
これらの怪情報が繭打倒の手がかりになるのか?桂は甚だ疑問だ。
「桂さんどうしました?」
「いや、何でも無い。コロナ殿本当に良かったのか?」
「……やだなぁ、背に腹は変えられませんよ」
「う、うむ。油断はしないようにな……」
彼らが乗っているのは高性能ジープ。譲渡された神威の支給品の一つ。
コンピューター制御で悪路も難なく走行できる代物だが、使用するのに条件がある。続き32行
螺旋状のサイドポニーをした人形の頭部を手に抱え、コロナはそれを見つめている。
数時間前、DIO発見の為ホテルを捜索した神威の戦利品。
麻雀卓に座らされていた、3体の人形の内1体。
ミルルン曰く、結構な力を感じたから取ってきたとの事。
また同様の魔力を放つ物体――遺体が北の駅付近にもあり、その遺体には異様な変化を遂げていたとの情報も神威によってもたらされた。
桂は一枚の白カードを見つめる。
短めのツインテールの少女――入巣蒔菜のカード。
神威がかねてから興味を持ったという件の遺体の少女。
これらの怪情報が繭打倒の手がかりになるのか?桂は甚だ疑問だ。
「桂さんどうしました?」
「いや、何でも無い。コロナ殿本当に良かったのか?」
「……やだなぁ、背に腹は変えられませんよ」
「う、うむ。油断はしないようにな……」
彼らが乗っているのは高性能ジープ。譲渡された神威の支給品の一つ。
コンピューター制御で悪路も難なく走行できる代物だが、使用するのに条件がある。続き32行
【一条蛍@のんのんびより】
[状態]:全身にダメージ(小)、精神的疲労(中)
[服装]:普段通りに近い服@現地調達
[装備]:ブルーリクエスト(エルドラのデッキ)@selector infected WIXOSS、蝙蝠の使い魔@Fate/Zero(シグニ化?)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(17/20)、青カード(18/20)
黒カード:フルール・ド・ラパンの制服@ご注文はうさぎですか?、カッターナイフ@グリザイアの果実シリーズ、
ジャスタウェイ@銀魂、折原臨也のスマートフォン(考察メモ付き)
ボゼの仮面咲-Saki- 全国編、赤マルジャンプ@銀魂、ジャスタウェイ×1@銀魂、
超硬化生命繊維の付け爪@キルラキル 、およびM84スタングレネード@現実
越谷小鞠の不明支給品(刀剣や銃の類ではない)、
白カード:越谷小鞠
筆記具と紙数枚+裁縫道具@現地調達品
[思考・行動]
基本方針:誰かを死なせて悲しむ人を増やしたくない。自分の命についてはまだ分からない。
1:れんちゃんと再会すべく分校方面へ向う。
2:平和島さんと皐月さんに付いて行く。
3:どうにかスマホを活用してリゼさんを含めた仲間達を助けたい。
4:主催者と遭えたら話をしてみたい。
5:折原さんがどんなに悪い人だったとしても、折原さんがしてくれたことは忘れない 続き32行
[状態]:全身にダメージ(小)、精神的疲労(中)
[服装]:普段通りに近い服@現地調達
[装備]:ブルーリクエスト(エルドラのデッキ)@selector infected WIXOSS、蝙蝠の使い魔@Fate/Zero(シグニ化?)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(17/20)、青カード(18/20)
黒カード:フルール・ド・ラパンの制服@ご注文はうさぎですか?、カッターナイフ@グリザイアの果実シリーズ、
ジャスタウェイ@銀魂、折原臨也のスマートフォン(考察メモ付き)
ボゼの仮面咲-Saki- 全国編、赤マルジャンプ@銀魂、ジャスタウェイ×1@銀魂、
超硬化生命繊維の付け爪@キルラキル 、およびM84スタングレネード@現実
越谷小鞠の不明支給品(刀剣や銃の類ではない)、
白カード:越谷小鞠
筆記具と紙数枚+裁縫道具@現地調達品
[思考・行動]
基本方針:誰かを死なせて悲しむ人を増やしたくない。自分の命についてはまだ分からない。
1:れんちゃんと再会すべく分校方面へ向う。
2:平和島さんと皐月さんに付いて行く。
3:どうにかスマホを活用してリゼさんを含めた仲間達を助けたい。
4:主催者と遭えたら話をしてみたい。
5:折原さんがどんなに悪い人だったとしても、折原さんがしてくれたことは忘れない 続き32行
【G-6/道路/夜中】
【桂小太郎@銀魂】
[状態]:胴体にダメージ(小) 、勇者に変身中
[服装]:いつも通りの袴姿 、高性能ジープ@現実?
[装備]:風のスマートフォン@結城友奈は勇者である
晴嵐@魔法少女リリカルなのはVivid
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(17/20)、青カード(17/20)
黒カード:鎖分銅@ラブライブ!、鎮痛剤(錠剤。残り10分の9)、抗生物質(軟膏。残り10分の9)
白カード:長谷川、ポルナレフ、蒔菜、心愛、雁夜、杏里、ジャンヌ
[思考・行動]
基本方針:繭を倒し、殺し合いを終結させる
1:皐月達を先に分校に向かわせ、自分達は他の参加者との合流、または危険人物を無力化させるべく動く。
放送が過ぎるか、あるいは皐月達が分校にいけなくなった場合は何らかの方法で北西を目指す。
2:コロナと行動。
3:殺し合いに乗った参加者や危険人物へはその都度適切な対処をしていく。
殺し合いの進行がなされないと判断できれば交渉も視野に入れる。用心はする。
4:スマホアプリWIXOSSのゲームをクリアできる人材、及びWIXOSSについての(主にクロ)情報を入手したい。
5:金髪の女(セイバー)に警戒
[備考] 続き32行
【桂小太郎@銀魂】
[状態]:胴体にダメージ(小) 、勇者に変身中
[服装]:いつも通りの袴姿 、高性能ジープ@現実?
[装備]:風のスマートフォン@結城友奈は勇者である
晴嵐@魔法少女リリカルなのはVivid
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(17/20)、青カード(17/20)
黒カード:鎖分銅@ラブライブ!、鎮痛剤(錠剤。残り10分の9)、抗生物質(軟膏。残り10分の9)
白カード:長谷川、ポルナレフ、蒔菜、心愛、雁夜、杏里、ジャンヌ
[思考・行動]
基本方針:繭を倒し、殺し合いを終結させる
1:皐月達を先に分校に向かわせ、自分達は他の参加者との合流、または危険人物を無力化させるべく動く。
放送が過ぎるか、あるいは皐月達が分校にいけなくなった場合は何らかの方法で北西を目指す。
2:コロナと行動。
3:殺し合いに乗った参加者や危険人物へはその都度適切な対処をしていく。
殺し合いの進行がなされないと判断できれば交渉も視野に入れる。用心はする。
4:スマホアプリWIXOSSのゲームをクリアできる人材、及びWIXOSSについての(主にクロ)情報を入手したい。
5:金髪の女(セイバー)に警戒
[備考] 続き32行
【?/?/夜中】※G-6の駅のホームか、G-6/道路で桂と同行。
【神威@銀魂】
[状態]:全身にダメージ(小)、頭部にダメージ(小) 、宇治松千夜の死に対する苛立ち(小)
よく分からない感情(小)、桂小太郎への苛立ち(小)
[服装]:普段通り
[装備]:王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)、ブルーデマンド(ミルルンのカードデッキ、半分以上泥で汚れている)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(24/30)、青カード(24/30)、電子辞書@現実
黒カード:必滅の黄薔薇@Fate/Zero、不明支給品0~2枚(初期支給)、不明支給品1枚(回収品、雁夜)
黒カード(絵里から渡されたもの) :麻雀牌セット(二セット分)、麻雀牌セット(ルールブック付き)、不明支給品(銀時に支給、武器)
ウィクロスカード大全5冊セット、アスティオン、シャベル、携帯ラジオ、乖離剣エア
白カード:友奈、風、樹(切れ込みあり)
[思考・行動]
基本方針:俺の名前は――
0:DIO討伐の為、ホテルへ向かう。
1:見どころのある対主催に情報や一部支給品を渡したい。
2:眠り姫(入巣蒔菜)について素性を知りたい。ただしあまり執着はない。
[備考]
※DIOおよび各スタンド使いに関する最低限の情報を入手しました。
※「DIOとセイバーは日が暮れてからDIOの館で待ち合わせている」ことを知りました。
※DIOの館は完全に倒壊させました。 続き21行
【神威@銀魂】
[状態]:全身にダメージ(小)、頭部にダメージ(小) 、宇治松千夜の死に対する苛立ち(小)
よく分からない感情(小)、桂小太郎への苛立ち(小)
[服装]:普段通り
[装備]:王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)、ブルーデマンド(ミルルンのカードデッキ、半分以上泥で汚れている)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(24/30)、青カード(24/30)、電子辞書@現実
黒カード:必滅の黄薔薇@Fate/Zero、不明支給品0~2枚(初期支給)、不明支給品1枚(回収品、雁夜)
黒カード(絵里から渡されたもの) :麻雀牌セット(二セット分)、麻雀牌セット(ルールブック付き)、不明支給品(銀時に支給、武器)
ウィクロスカード大全5冊セット、アスティオン、シャベル、携帯ラジオ、乖離剣エア
白カード:友奈、風、樹(切れ込みあり)
[思考・行動]
基本方針:俺の名前は――
0:DIO討伐の為、ホテルへ向かう。
1:見どころのある対主催に情報や一部支給品を渡したい。
2:眠り姫(入巣蒔菜)について素性を知りたい。ただしあまり執着はない。
[備考]
※DIOおよび各スタンド使いに関する最低限の情報を入手しました。
※「DIOとセイバーは日が暮れてからDIOの館で待ち合わせている」ことを知りました。
※DIOの館は完全に倒壊させました。 続き21行
・承太郎1
離れて四半刻は過ぎただろうか。本人の望みとは程遠い緩やかな足取りで前を進む。
紅林遊月と分かれた後、空条承太郎は南東へ向かっている。
全身が痛む。殺戮者に負わせられた多数の小傷と、小と言えぬ3つの裂傷。
その肉体的ダメージは仲間である風見雄二を探し求める承太郎にとって行動を阻害するものであった。
「……」
何度目になるか解らぬ深い息を彼はつく。
吐息を漏らす度に彼の脳内に少女の糾弾のような高音が響く錯覚に囚われる。
その声ではない声は紅林遊月が捜索しているだろう、天々座理世のに似ていた。
突き放すような事を言ったのが行けなかったのは解っている。
先の乱戦の初めに親しかった香風智乃を殺され、激昂の最中気絶させられ、目覚めた時にはここまでの戦況も
ろくに把握出来てない状況。これで落ち着けと言うのが無理な話だろう。
自分の欠点からの負い目が承太郎の傷の痛みを更に強くする。彼の体力だけでなく気力も削るように。
「!」
負荷に耐えきれなくなったのか、ついに承太郎の右膝がかくんと折れた。続き23行
離れて四半刻は過ぎただろうか。本人の望みとは程遠い緩やかな足取りで前を進む。
紅林遊月と分かれた後、空条承太郎は南東へ向かっている。
全身が痛む。殺戮者に負わせられた多数の小傷と、小と言えぬ3つの裂傷。
その肉体的ダメージは仲間である風見雄二を探し求める承太郎にとって行動を阻害するものであった。
「……」
何度目になるか解らぬ深い息を彼はつく。
吐息を漏らす度に彼の脳内に少女の糾弾のような高音が響く錯覚に囚われる。
その声ではない声は紅林遊月が捜索しているだろう、天々座理世のに似ていた。
突き放すような事を言ったのが行けなかったのは解っている。
先の乱戦の初めに親しかった香風智乃を殺され、激昂の最中気絶させられ、目覚めた時にはここまでの戦況も
ろくに把握出来てない状況。これで落ち着けと言うのが無理な話だろう。
自分の欠点からの負い目が承太郎の傷の痛みを更に強くする。彼の体力だけでなく気力も削るように。
「!」
負荷に耐えきれなくなったのか、ついに承太郎の右膝がかくんと折れた。続き23行
・承太郎2
きな臭い煙の匂いがする。
承太郎の瞼が震え、僅かな光が目に入る。
吸い込まれるような眠気が彼の意識を刈り取ろうとするのを感じる。
「っ……」
承太郎は気合を入れ、目を見開く。
空の何割かを遮る木の葉の隙間からごく微弱なオレンジ色の光が見える。
慌てて上体を起こす。すぐ近くに火の熱と煙はない。
彼はすぐ立ち上がろうとしたが身体はまだ満足に動かせそうになかった。
仕方なく引き摺るような感じで後ずさりをし、木の幹にもたれ掛かる。
少々和らいだが疲労と痛み、焦りが彼の心身を巡る中、承太郎は亡き戦友の忠言を思い出した。
――待つのは君だ、承太郎!
理世を追いかけようとした時も、逸り傷が開いたのを思い出す。
続き32行
きな臭い煙の匂いがする。
承太郎の瞼が震え、僅かな光が目に入る。
吸い込まれるような眠気が彼の意識を刈り取ろうとするのを感じる。
「っ……」
承太郎は気合を入れ、目を見開く。
空の何割かを遮る木の葉の隙間からごく微弱なオレンジ色の光が見える。
慌てて上体を起こす。すぐ近くに火の熱と煙はない。
彼はすぐ立ち上がろうとしたが身体はまだ満足に動かせそうになかった。
仕方なく引き摺るような感じで後ずさりをし、木の幹にもたれ掛かる。
少々和らいだが疲労と痛み、焦りが彼の心身を巡る中、承太郎は亡き戦友の忠言を思い出した。
――待つのは君だ、承太郎!
理世を追いかけようとした時も、逸り傷が開いたのを思い出す。
続き32行
承太郎は死者を蘇らせられるとは思っていないし、仮に死者との会話が可能になっても向こうから望まない限りは考えようとさえしない。
けれど孤独を強いられた魂をドライに見捨てられる男でもない。
承太郎は瓶の蓋を強く持つ。繭に囚われた魂の解放、それを目標の一つと定めつつ。
彼は両目を見開き、気を強く持ちながら瓶の中身を飲んだ。
・?日前 ??:?? 主催??
数々の武具、道具、果ては玩具が白い地面に散らばっている。
何人かの男女がそれを拾っては確認し口を出し、それを聴いた別の者がメモを取りつつ歩き回っていた。
ある1人の男が怪訝そうな表情で、その場を監督している者に近づく。
その男は2つの銃と2つの瓶を手に取っている。
それは所謂重複した支給品。男は■日後始まるゲームにおいてこれは良いのかと尋ねた。
監督役は懐から電子機器を取り出し、向こうに聞いた。
通話はすぐ終わり、監督役は男を一瞥すると「別に構わない」と返答した。
ゲームは予定通り行われ、同種の2丁の銃は1人は天々座理世、もう1丁は宇治松千夜に支給された。
そして2つの瓶――ある薬品は1つは園原杏里に、もう1つは――
・理世1続き34行
けれど孤独を強いられた魂をドライに見捨てられる男でもない。
承太郎は瓶の蓋を強く持つ。繭に囚われた魂の解放、それを目標の一つと定めつつ。
彼は両目を見開き、気を強く持ちながら瓶の中身を飲んだ。
・?日前 ??:?? 主催??
数々の武具、道具、果ては玩具が白い地面に散らばっている。
何人かの男女がそれを拾っては確認し口を出し、それを聴いた別の者がメモを取りつつ歩き回っていた。
ある1人の男が怪訝そうな表情で、その場を監督している者に近づく。
その男は2つの銃と2つの瓶を手に取っている。
それは所謂重複した支給品。男は■日後始まるゲームにおいてこれは良いのかと尋ねた。
監督役は懐から電子機器を取り出し、向こうに聞いた。
通話はすぐ終わり、監督役は男を一瞥すると「別に構わない」と返答した。
ゲームは予定通り行われ、同種の2丁の銃は1人は天々座理世、もう1丁は宇治松千夜に支給された。
そして2つの瓶――ある薬品は1つは園原杏里に、もう1つは――
・理世1続き34行
「ん、んぐ……うぁ」
疲労が蓄積した中、彼女がこれから弔おうとする行為、埋葬を実現する体力がない事をすぐ自覚する事はできなかった。
それに気づいたは一息着いたその時。
露出した地面がある森の側までまだ遠い。そして彼女はもう一つ気づく。
なぜ背負うとしなかったのか。それは冷たさと生理的嫌悪をこれ以上味わいたくなかったから。
彼女は脱力し、遺体から手を話した。かくんと仰向けに仰け反った。空には雨雲が見える。
「はは……」
理世は呆けた表情のまま口から乾いた笑いを出す。
そして大粒の涙が右目からこぼれた。
理世は両手を地面に着き、うずくまり掠れた声で泣いた。
霞んだ視界には智乃の遺体と一枚のカードがぼんやりと見えている。
・??日前 ??:?? 主催??
あの支給品に懸念がなかった訳ではない。続き34行
疲労が蓄積した中、彼女がこれから弔おうとする行為、埋葬を実現する体力がない事をすぐ自覚する事はできなかった。
それに気づいたは一息着いたその時。
露出した地面がある森の側までまだ遠い。そして彼女はもう一つ気づく。
なぜ背負うとしなかったのか。それは冷たさと生理的嫌悪をこれ以上味わいたくなかったから。
彼女は脱力し、遺体から手を話した。かくんと仰向けに仰け反った。空には雨雲が見える。
「はは……」
理世は呆けた表情のまま口から乾いた笑いを出す。
そして大粒の涙が右目からこぼれた。
理世は両手を地面に着き、うずくまり掠れた声で泣いた。
霞んだ視界には智乃の遺体と一枚のカードがぼんやりと見えている。
・??日前 ??:?? 主催??
あの支給品に懸念がなかった訳ではない。続き34行
・理世2
腹や胸を押さえつつ理世は当てもなく森を進む。
手には一枚のカードがある。
彼女は服で泣き跡のある顔を拭うと、そのカードを見た。
カードに写った香風智乃は綺麗なカメラで綺麗に撮られているように見えた。
理世はバツが悪そうに視線を反らし、仲間の捜索を再開した。
「……」
結論から言うと天々座理世は香風智乃を弔う事はできなかった。
地面を掘り起こす体力も、遺体を森へ移動させる体力も無かったから。
代わりに出来たのは智乃の魂が封じられたカードを回収した事と遺体の手を組ませる事のみだった。
理世は自己嫌悪から思わず呻き、動きを止めた。
周囲を見ると同じような光景だった森林がどこか開けたように見える。
今、理世は仲間を探している。風見雄二だけでなく空条承太郎も。
ついさっき自らの非力と醜さを自覚した彼女は、雄二からの救いだけでなく承太郎に対するけじめを果たすベく
捜索を続けていた。再開した際、どうなるかは深く考えられない。ただ謝りたかった。続き33行
腹や胸を押さえつつ理世は当てもなく森を進む。
手には一枚のカードがある。
彼女は服で泣き跡のある顔を拭うと、そのカードを見た。
カードに写った香風智乃は綺麗なカメラで綺麗に撮られているように見えた。
理世はバツが悪そうに視線を反らし、仲間の捜索を再開した。
「……」
結論から言うと天々座理世は香風智乃を弔う事はできなかった。
地面を掘り起こす体力も、遺体を森へ移動させる体力も無かったから。
代わりに出来たのは智乃の魂が封じられたカードを回収した事と遺体の手を組ませる事のみだった。
理世は自己嫌悪から思わず呻き、動きを止めた。
周囲を見ると同じような光景だった森林がどこか開けたように見える。
今、理世は仲間を探している。風見雄二だけでなく空条承太郎も。
ついさっき自らの非力と醜さを自覚した彼女は、雄二からの救いだけでなく承太郎に対するけじめを果たすベく
捜索を続けていた。再開した際、どうなるかは深く考えられない。ただ謝りたかった。続き33行
「これは……」
前方には木々がいくつもなぎ倒され、地面さえも人外の力で抉られたと推測できる箇所が幾つもあった。
承太郎は唾を飲み込む。
そこは纏流子が平和島静雄と蟇郡苛が戦い、蟇郡が命を落とした場所のすぐ近く。
強い風が吹き、何者かの気配を感じ承太郎は身構えた。
----------------------------------------------------------------------------------------------------
【G-4/南部(蟇郡の遺体がある場所のすぐ近く)/真夜中】
【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
[状態]:ダメージ(大)、疲労(大)、精神的疲労(小)、胸に刀傷(中、処置済)、全身に小さな切り傷、
左腕・左肩に裂傷(処置済み)、貧血(大)、強い決意、焦り(小) 、神代の酒による酔い(小?)と何らかの回復効果
[服装]:普段通り
[装備]:レッドアンビジョン(花代のカードデッキ)@selector WIXOSS(解放中)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(37/38)、青カード(35/37)
黒カード:約束された勝利の剣@Fate/Zero、不明支給品0~1(言峰の分)、スパウザー@銀魂、
キュプリオトの剣@Fate/zero 、不明支給品2枚(ことりの分、確認済み)、神代の酒@Fate/zero (3分の1消費)
現地調達品:雄二のメモ、噛み煙草、各種雑貨(ショッピングモールで調達)続き35行
前方には木々がいくつもなぎ倒され、地面さえも人外の力で抉られたと推測できる箇所が幾つもあった。
承太郎は唾を飲み込む。
そこは纏流子が平和島静雄と蟇郡苛が戦い、蟇郡が命を落とした場所のすぐ近く。
強い風が吹き、何者かの気配を感じ承太郎は身構えた。
----------------------------------------------------------------------------------------------------
【G-4/南部(蟇郡の遺体がある場所のすぐ近く)/真夜中】
【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
[状態]:ダメージ(大)、疲労(大)、精神的疲労(小)、胸に刀傷(中、処置済)、全身に小さな切り傷、
左腕・左肩に裂傷(処置済み)、貧血(大)、強い決意、焦り(小) 、神代の酒による酔い(小?)と何らかの回復効果
[服装]:普段通り
[装備]:レッドアンビジョン(花代のカードデッキ)@selector WIXOSS(解放中)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(37/38)、青カード(35/37)
黒カード:約束された勝利の剣@Fate/Zero、不明支給品0~1(言峰の分)、スパウザー@銀魂、
キュプリオトの剣@Fate/zero 、不明支給品2枚(ことりの分、確認済み)、神代の酒@Fate/zero (3分の1消費)
現地調達品:雄二のメモ、噛み煙草、各種雑貨(ショッピングモールで調達)続き35行
[備考]
※アニメ版グリザイアの果実終了後からの参戦。
※折原臨也、衛宮切嗣、蟇郡苛、空条承太郎、紅林遊月、言峰綺礼と情報交換しました。
※キャスターの声がヒース・オスロに、繭の声が天々座理世に似ていると感じました。
※参加者の時間軸がずれている可能性を認識しました。
※『越谷小毬殺人事件の真犯人はDIOである』という臨也の推理(大嘘)を聞きました。必要に応じて他の参加者にも伝える可能性があります。
※言峰から魔術についてのおおまかな概要を聞きました
※纏流子の純潔の胸元に隙間があるなどの異変に気づいています。
[雄二の考察まとめ]
※繭には、分の殺し合いを隠蔽する技術を提供した、協力者がいる。
※殺し合いを隠蔽する装置が、この島のどこかにある。それを破壊すれば外部と連絡が取れる。
※第三放送を聞いていません。
※城近くの山小屋から武器になりそうなものを入手しました(鉛筆サイズの即席の木杭3本、即席の鉄杭3本、包丁一本(低品質))
※自動車爆弾が北西へ向かうのを目撃しました。爆弾とは気づいていません。
※承太郎のすぐ近くにいる可能性があります。
【G-4(詳細不明)/真夜中】続き32行
※アニメ版グリザイアの果実終了後からの参戦。
※折原臨也、衛宮切嗣、蟇郡苛、空条承太郎、紅林遊月、言峰綺礼と情報交換しました。
※キャスターの声がヒース・オスロに、繭の声が天々座理世に似ていると感じました。
※参加者の時間軸がずれている可能性を認識しました。
※『越谷小毬殺人事件の真犯人はDIOである』という臨也の推理(大嘘)を聞きました。必要に応じて他の参加者にも伝える可能性があります。
※言峰から魔術についてのおおまかな概要を聞きました
※纏流子の純潔の胸元に隙間があるなどの異変に気づいています。
[雄二の考察まとめ]
※繭には、分の殺し合いを隠蔽する技術を提供した、協力者がいる。
※殺し合いを隠蔽する装置が、この島のどこかにある。それを破壊すれば外部と連絡が取れる。
※第三放送を聞いていません。
※城近くの山小屋から武器になりそうなものを入手しました(鉛筆サイズの即席の木杭3本、即席の鉄杭3本、包丁一本(低品質))
※自動車爆弾が北西へ向かうのを目撃しました。爆弾とは気づいていません。
※承太郎のすぐ近くにいる可能性があります。
【G-4(詳細不明)/真夜中】続き32行
[備考]
※少なくとも、鮮血を着用した皐月と決闘する前からの参戦です。
※DIOおよび各スタンド使いに関する最低限の情報を入手しました。
※満艦飾マコと自分に関する記憶が完全に戻りました。
※針目縫に対する嫌悪感と敵対心が戻りました。羅暁への忠誠心はまだ残っています。
※第三放送を聞いていません。
※肉体のダメージは前の話よりは良くなっています。
※雄二が比較的近くにいるのに気づいていません。
※現在自動車爆弾は屋根に乗った流子と共に健在のランドマークか各エリアの中央のいずれかにへ向けて移動しています。
妨害がなければ一定時間後に標的の施設は爆破されます。
※承太郎のすぐ近くにいる可能性があります。
・支給品説明
【神代の酒@Fate/Zero】
ギルガメッシュの宝具の一つ。酒。
媒体によっては体力回復のような効用を持つ。
3分の1の量を飲むと何らかの回復効果が得られ、少々だが止血作用も生じる?
回復するのは体力か、魔力か、ダメージかは不明(後の書き手さんにお任せ)。
※少なくとも、鮮血を着用した皐月と決闘する前からの参戦です。
※DIOおよび各スタンド使いに関する最低限の情報を入手しました。
※満艦飾マコと自分に関する記憶が完全に戻りました。
※針目縫に対する嫌悪感と敵対心が戻りました。羅暁への忠誠心はまだ残っています。
※第三放送を聞いていません。
※肉体のダメージは前の話よりは良くなっています。
※雄二が比較的近くにいるのに気づいていません。
※現在自動車爆弾は屋根に乗った流子と共に健在のランドマークか各エリアの中央のいずれかにへ向けて移動しています。
妨害がなければ一定時間後に標的の施設は爆破されます。
※承太郎のすぐ近くにいる可能性があります。
・支給品説明
【神代の酒@Fate/Zero】
ギルガメッシュの宝具の一つ。酒。
媒体によっては体力回復のような効用を持つ。
3分の1の量を飲むと何らかの回復効果が得られ、少々だが止血作用も生じる?
回復するのは体力か、魔力か、ダメージかは不明(後の書き手さんにお任せ)。
仮投下乙です
リゼ少しは落ち着いたのか
承太郎とあわせて参り具合が辛かったです
指摘ですが、神代の酒に体力回復以外の効果はどの媒体にもなかったと思うので付けない方がいいと思います
リゼ少しは落ち着いたのか
承太郎とあわせて参り具合が辛かったです
指摘ですが、神代の酒に体力回復以外の効果はどの媒体にもなかったと思うので付けない方がいいと思います
足取りは、思っていたより重くなかった。
人間、もうどうにでもなれと一度思ってしまえば、とことん楽になれるらしい。
重荷も責任も、全て投げ捨てて歩んでいるのだから、当然といえば当然か。
そんな無意味な自嘲が頭に浮かび、そしてその度に理世は乾いた溜息で己の中の澱を吐き出していた。
一つ一つ、身体の内側にあったものを廃棄していくように。
「……はは」
その内、理世の顔には段々と笑いが込み上げてくる。
嗄れた笑い声が、森の騒めきに掻き消されて隠されていく様は、彼女にとっては何処か痛快にすら感じられていた。
まるでそれは、自分が消えていくようだったから。
最早どうしようもない人間となってしまった自分など、消えてしまってもいいのかもしれない。
それでもそうしないのは、やはりただ申し訳が立たないからだった。
彼女を守ってくれた空条承太郎、そして銃の撃ち方、心構え、ここまで生きてくるためにしがみついていた縁をくれた風見雄二。
せめて彼等に謝って、そして、その後は──どうしようかな、と、楽観的にすら思える予想を始める。
ああ、こんなことを考えてしまう自分は、なんて酷いヤツなんだろう。
そんな退廃的な自虐の笑みを浮かべながら、理世はただ歩き続けていた。
続き54行
「……何があった」
やがて、僅かな静寂の後、承太郎はそんな簡潔な言葉を投げてきた。
どこから話すか迷ったものの、結局は気付いたら別れてからここに至るまでの過程を全て打ち明けていた。
追いかけてきた遊月との対峙。平和島静雄と一条蛍。肉の芽で操られている可能性のある二人。向けた銃口。飛び出してきた彼女──。
「──なるほど」
すべて語り終えた時には、少なくとも先よりは幾分か重圧は和らいでいた。
尤も、それでも此処に来る前までの理世なら恐怖で動けなくなっていただろうが。
ともあれ、幾分かは和らいだ雰囲気に、理世も下げていた頭を漸く上げる。
見上げてみれば、承太郎は、神妙な顔をして佇んでいた。
「一条や平和島についても気になることはあるが──」
そう言いながら、承太郎は背後を振り替える。
彼の視線の先へと理世も目を向けようとして、それが遮られる。
そこに突如として現れたのは、何度か見てきた彼のスタンド、スタープラチナ。
なぜ突然それを出現させたのか、理世が問おうとした次の瞬間──続き55行
大砲にも似た轟音が響く。
拳と拳の衝突が生み出した衝撃が、木々を、大地を、理世の臓腑を震わせる。
数分にすら感じられる一瞬がすぎ、ギチリ、と、肉の擦れる音が続いて──その直後、承太郎が僅かに後退する。
セイバーとの戦いで流した血の多さは、流子程の実力を持つ相手ではやはり誤魔化しきれない。寧ろ、そこまでの傷を負っていながら応戦できる程のスタープラチナと承太郎の精神力の強さが窺い知れる。
だが、この場に於いて試されるのは一時の強さであることには変わりはない。
「ハッ、想像以上に酷えみてえだな!大丈夫かよオイ!」
押すべきタイミングを見逃す流子ではなく、即座に取り出した縛斬の刃で畳み掛けんとする。
辛うじて踏みとどまり、斬撃を受け流すスタープラチナ。しかし、純潔の圧倒的な膂力が齎す熾烈な連撃を受ければ受ける分だけ、スタンドも承太郎自身も余裕は無くなっていく。
弾き、弾き、受け流し──その直後に飛来した大鎌のような左足の一撃で、流石に後退を余儀なくされる。
その勢いを逆に利用し、幾らか距離を置こうとするも、それすら純潔は認めない。
獣が喰らい付くかのような踏み込みの後に、承太郎のウィークポイント、左半身へと一気に攻勢を仕掛ける。
必然、そのカバーに回らざるを得ない承太郎だが、それは同時により大きな隙を作るという意味だ。
より鋭く、より強かに、より荒々しく。加速度的に激しさを増す猛攻に、如何に承太郎といえども反撃の隙を見出す事が出来ずにいた。
その間にも、流子の手が休まる事はなく──遂に、承太郎のガードが甘くなったその瞬間を流子が射止めた。
辛うじて受身を取り着地した承太郎だが、その隙はあまりにも大きく。
再び瞬時に間合いを詰めた流子が、止めとばかりに縛斬を閃かせる。
だが、承太郎の次の行動を見て、流子も流石にその動きを止めた。続き38行
「──じょ、承太郎さん!」
「なんだ、天々座」
森の中、木々を蹴って飛び続ける承太郎に対し、いきなり連れ去られたに等しい理世は只管に混乱していた。
そのまま吹き飛んでいく景色に気を取られそうになるが、辛うじて理性を取り戻した彼女は承太郎に呼びかける。
「逃げる、って、アイツはまだ──!」
そう、承太郎は流子を完全に、何ら制約をすることもダメージを与えることもなく放置したまま離脱したのだ。
これまで見てきた彼のスタンスとはあまりにかけ離れた行動。流子をそのまま放置すれば、被害が出続ける事は予想出来る。
それに、彼女は智乃の仇でもある。願わくば相応の報いを受けさせたい、という気持ちも全くなくなった訳ではない。
「安心しな」
しかし、そんな理世の言葉を奪うように、承太郎が呟く。
その言葉に込められたのは、確かな力強さ。続き39行
──と、そこで。
「──ところが、そういうワケにもいかないんだよなあ?」
響く筈のない声が、『前方から』聞こえた。
な、と両者が呆気に取られると同時に、正面から伸びるのは二本の白い槍。
神衣純潔の肩部が変形したそれを前に、一瞬二人の思考は完全に停止した。
「──オラァ!」
それでも、承太郎は無理矢理意識を引き戻してスタンドの拳を振るう。
迫ってきた二本のそれを理世を抱えていない方の手で弾くと、そのまま進行方向の障害となる木や枝を殴り飛ばす。
地に足を着けてブレーキをかけ、立ち止まろうとして──そこで、初めて承太郎は気付く。
「──よお、死ね」
続き47行
「……やめ、ろ」
と、そこで。
余りにも頼りなく、か細い声が、流子の耳に届いた。
それと同時に、立ち塞がるように現れたのは──紫の髪の、少女だった。
先程承太郎に守られていた、如何にも何も出来ない一般人ですと書いてあるかのような外見の少女。
「あァ?何だテメェ、テメェから先に殺されてえのか?」
鐵の切っ先を突きつけながら、嘲るように言葉を放つ。
下らない義憤とやらでここまでやるというのは大したタマだが、しかしこうして目の前に死を提示してやってもそれが保つものか。
惨めに引き下がって後で殺すか、さもなくば両断してやろうか──そう思いながら、ゆっくりと歩み寄っていく。
「……そうだ。殺すなら、先に私を殺せ」
それでも尚、理世が退くことはなかった。
ほぼ無駄な行為だろうと理解しているだろうに、無様な立ち姿を続けていた。
その哀れにすら見える様に、
続き49行
「テメーはただ、許してほしいだけだろうがよ」
──時間が、止まった気がした。
ざわめく木々の葉の音も、ただ頬を撫でる風も、何一つ彼女の脳に届くことはなかった。
「……ちが、う」
ほぼ、何も考えずに出てきた言葉だった。
気付けば、自然とそんな否定が口から零れ落ちていた。
──無論、それは致し方ないことでもあっただろう。
だって彼女は、所詮ただの一般人、高校生の少女に過ぎないというのに。
人を殺して、その罪を背負う、なんてことが、そう簡単にできるわけがないのだから。
それも、自分の寄る辺を全て失っているような状態でなら、尚更。
天々座理世が、誰かに許してもらう、あるいは殺されることで、「楽になりたい」と思うのは、やはり仕方ないというべきことでもあったのだろう。
そして──例えば、「遊月の知り合いの誰か」の存在、とりわけ彼の弟──いわば彼女にとっての智乃に対しての想像を避けるのも、またしかり。続き43行
「──随分とお喋りなのは、治ってはいないようだな」
──銃声が、澱んだ空気を切り裂いて走る。
顔面を狙ったそれを、流子は空いていた左手で弾き飛ばす。
尚も断続的に放たれる弾丸に対し、流子は理世を盾にしようとするが──その一瞬を突いて、飛び出してきた男が思いきり地面を蹴る。
一気に肉薄し、すれ違い様に理世を持つ右腕に弾丸を撃ち込む。
咄嗟に理世を手放し腕を引く流子、放り出された理世を拾うのは、乱入者──風見雄二の右腕。
「…よぉ。わざわざ来やがったか」
「あれだけ喚いていれば、近くに来れば来ないやつはいないさ」
縛斬を再び抜刀して雄二へと向き直る流子に対し、雄二は姿勢を立て直しつつ油断なく周囲に気を配る。
少し離れたが、流子よりは近い位置に承太郎がいるのを確認すると、再び立ち上がって銃を突きつけ直す。
続き58行
【Gー4(中心部)/真夜中】
【纏流子@キルラキル】
[状態]:全身にダメージ(中)、左肩・左太ももに銃創(糸束で処置済み)、疲労(中)、精神的疲労(極大)、
数本骨折、大激怒、説明しきれない感情(恐怖心?)、理世に対する嫉妬
[服装]:神衣純潔@キルラキル(僅かな綻びあり)
[装備]:なし
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(19/20)、青カード(17/20)
黒カード:縛斬・蛟竜@キルラキル、自動車爆弾@現実?、番傘@銀魂、生命繊維の糸束(一割消費)@キルラキル、遠見の水晶球@Fate/Zero、
花京院典明の不明支給品0~1枚(確認済み) 、ジャンヌの不明支給品1枚(確認済み、武器とは取れない)
[思考・行動]
基本方針:全員殺して優勝する。最後には繭も殺す
0:雄二を殺す。承太郎と理世も追って殺す。
1:次に出会った時、雄二と皐月と鮮血は必ず殺す。
2:神威を一時的な協力者として利用する……が、今は会いたくない。
3:消える奴(ヴァニラ)は手の出しようがないので一旦放置。だが、次に会ったら絶対殺す。
4:針目縫は殺す。
5:純潔の綻びを修繕したい。
6:マコの事を忘れたい。
続き39行
【纏流子@キルラキル】
[状態]:全身にダメージ(中)、左肩・左太ももに銃創(糸束で処置済み)、疲労(中)、精神的疲労(極大)、
数本骨折、大激怒、説明しきれない感情(恐怖心?)、理世に対する嫉妬
[服装]:神衣純潔@キルラキル(僅かな綻びあり)
[装備]:なし
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(19/20)、青カード(17/20)
黒カード:縛斬・蛟竜@キルラキル、自動車爆弾@現実?、番傘@銀魂、生命繊維の糸束(一割消費)@キルラキル、遠見の水晶球@Fate/Zero、
花京院典明の不明支給品0~1枚(確認済み) 、ジャンヌの不明支給品1枚(確認済み、武器とは取れない)
[思考・行動]
基本方針:全員殺して優勝する。最後には繭も殺す
0:雄二を殺す。承太郎と理世も追って殺す。
1:次に出会った時、雄二と皐月と鮮血は必ず殺す。
2:神威を一時的な協力者として利用する……が、今は会いたくない。
3:消える奴(ヴァニラ)は手の出しようがないので一旦放置。だが、次に会ったら絶対殺す。
4:針目縫は殺す。
5:純潔の綻びを修繕したい。
6:マコの事を忘れたい。
続き39行
表情を動かす余裕すらも、もう残っていなかった。
自分がどれだけ醜いか、少し考えただけでも本当に嫌になるのに、それでも歩みを止めるわけにはいかないという呪いだけが自分を縛っている。
千夜に会えばきっと蔑まれ、他の人間にも人殺しと呼ばれるだろうという悲観的な未来以外に、この先の見通しなんてもう一つも見えなくて。
今はただ、背負っている承太郎命が、歩みを止めるなと彼女を詰る。
すぐに死に至るような傷こそ追っていないが、気絶から目覚めるまではまだ時間がかかる。それまでに襲われるようなことがあれば、二人ともどうしようもない。
雄二に逃がしてもらっておいて、このまま倒れるということは嫌だ──そんな気持ちが、今は唯一の原動力だった。
一歩一歩、己の体が前に進んでいる感覚だけを頼りにして。
吐き出した息は、じっとりと身体に纏わり付いて離れない。
今の自分の酷すぎるであろう表情も、誰にも見られたくなかった。
「……わた、しは」
もう、吐き出すものは何一つなくて。
最早余計なものとなった思考をそれでも巡らす度に、どうあっても取り除けない己の愚かさに辟易するしかなく。
自分の中に残された醜さと約束が、何よりもずっしりと体を重くする重りとなって。続き55行
続き44秒後位に新着取得可